この度、イギリスの運転免許証を入手しました!入手といっても新規の取得ではなく、日本で取得した運転免許証をイギリスのものに切り替える手続きを踏んでいます。切替手続に関するブログを執筆したところ、全部で3記事になりました。

切替手続のなかで、英国の運転免許庁・Driver & Vehicle Licensing Agency(DVLA)に書類を送る必要があります。

You can order the application pack for a car, moped or motorcycle driving licence – the D1 form (in English) or D1W form (in Welsh).
You can also order the application pack for a lorry, minibus or bus driving licence – the D2 form (in English) or D2W form (in Welsh). You can order it with or without the D4 medical form.

引用元:Download and order DVLA forms | GOV.UK

上記にある通り、申請書類にはD1、D2、D4の3種類があります(D3はいずこ…)。

  • D1:普通自動車や二輪(原付含む)を運転するときに記入
  • D2:トラックやバスを運転するときに記入
  • D4:医師が記入する書類で、D2申請時に必要

今回は、私が申請したD1フォームの記入方法を紹介します。この記事で触れるのは、私がD1フォームを提出した2023年12月時点の情報です。この記事の内容もいずれは古くなるため、必ず在英国日本大使館のホームページで最新情報をご確認ください。

まずはDVLA申請書(D1フォーム)を入手

このなかにD1フォームが入っています。

DVLA申請書(D1フォーム)は以下の2通りの方法で入手可能です。

私は最初に自宅最寄りの郵便局でD1フォームをもらおうとしたものの、その郵便局には置いていないらしく断念。その日のうちにオンライン申請しましたが、結局数日後に外出先の郵便局で入手しています。オンライン申請したのが12月1日で、自宅に届いたのは12月7日でした。

DVLA申請書(D1フォーム)実物

記入方法の手引書(左)とD1フォーム(右)。

郵送にせよ郵便局にせよ、茶封筒のなかには記入の手引書とフォーム1部が入っています。私の場合はオンライン申請分と郵便局分で2部持っていました。結局1部で足りたものの、正式な書類なので予備があったのは心強かったです。

もちろん、この記事を読まずとも手引書を読めば足ります(むしろ一次情報に触れる意味では手引書を読むべき)。しかし正式な書類だからこそ英語力のせいで記入ミスをしたくない…と思ったので、私は先人のブログにお世話になりました。

【実録】DVLA申請書(D1フォーム)の記入方法

記入前のDVLA申請書(D1フォーム)。この写真では2枚使っていますが、これらは裏表で1枚です。

ここからは、実際に私が記入した内容に沿ってDVLA申請書(D1フォーム)の記入方法を紹介します。私は英語ネイティブでなければバリバリ英語を読み書きできるわけでもないので、この記事の内容を鵜呑みにせず、記入前に必ずDVLA申請書内の原文を自分で確認してください。

記入前に注意

見落としがちですが、欄外の文章も確認しましょう。

“Please use CAPITAL LETTERS”とある通り、DVLA申請書に記入する際は大文字で書きます。また”fill in this form in BLACK ink”とあることからも、黒のボールペンで記入しましょう(フリクションのような消せるボールペンも念のため避けるのが無難です)。

また、「1」の見出し直下に”Please put × against all that apply:”とある通り、該当事項には「レ点」ではなく「×」を書きます。

1. What are you applying for?(申請目的)

フォーム上部の項目はスルーして構いません。チェック欄の一番下にある”To exchange my non-UK license for a GB licence”に「×」を記入します。その下の二つの空欄にはともに”JAPAN”と入れましょう。

  • Which country issued it?:切替前の運転免許証の発行元の国
  • In which country did you pass your test?:運転免許試験に合格した国

万が一、資格剥奪などの理由で運転免許証の一時停止・取り消しの経験がある場合は、”Back of photo”の右側の空欄にも記入が必要です。その運転免許証の発行元の国を記載しましょう。

2. Your details(個人情報)

記入内容に一番個人差があるの項目なので、ざっくり解説します。

続いては個人情報です。電話番号とメールアドレスは任意項目ですが、私は記入しました。また、当然ではありますが、メールアドレスは小文字で記入しています。

  • Title:”Mr”や”Mrs”など。上記画像の通り、私は”Ms”にしました
  • Surname:姓
  • First names:名。”names”とあるので、ミドルネームはこちらに記入するのだと思います…
  • Date of birth:生年月日
  • Full current address:現住所。発行される運転免許証に記載されます
  • Postcode:郵便番号
  • Full phone/mobile number:電話番号※任意
  • Email address:メールアドレス※任意
大半の方は「※」は空欄になるはずです。

メールアドレス欄の真下の大きな空欄は”Previous details”で、前の運転免許証から住所や氏名に変更が生じた場合に詳細を記入します。日本の運転免許証からの切り替えでは基本的に記入不要なはずです。続く出生国の空欄も、大半の方は”JAPAN”になると思われます。下の渡英日は自分の入国日を記入しましょう。過去12ヶ月に出生国以外で暮らしていた場合、真ん中の記入欄(※)にも記入が必要です。

  • Country you were born in:出生国
  • If you have lived in another country in the last 12 months, please tell us which:※
  • What date did you come to live in the UK?:渡英日

3. Your eyesight(視力)

視力欄と臓器提供欄。

続いては視力です。”Can you read a number plate from 20 meters?”(20m離れたところからナンバープレートを読めますか?)に対する答えを一つだけ選びます。

  • Yes without glasses or corrective lenses:裸眼で読める
  • Yes with glasses or corrective lenses:眼鏡や矯正レンズがあれば読める
  • No:読めない

その下は任意項目のOrgan donation(臓器提供)です。死亡時に臓器提供する意思がある方はここにも「×」を入れましょう。

  • (A) Any of my organs and tissue:すべての臓器や組織を提供可
  • (B) Kidneys:腎臓
  •    Corneas:角膜
  •    Heart:心臓
  •    Lungs:肺
  •    Liver:肝臓
  •    Pancreas:膵臓

これで表面の記入は終了です。

4. Your health(健康)

1. ~21. に該当項目があれば”Yes”、なければ”No”に「×」を書きます。

Have you ever had, or do you currently suffer from any of the following conditions?”とのことなので、現在進行形でなくても過去に1. ~21. のいずれかの症状を経験していれば”Yes”に「×」を入れましょう。

  1. Diabetes controlled by insulin:インスリンで制御する糖尿病
  2. Epilepsy:てんかん
  3. Eye condition:目の状態(色覚異常や近視/遠視を除く)
  4. Visual field issue:何らか(眼鏡や矯正レンズの着用を除く)によって起こる視野の問題
  5. Loss of sight in one eye:片目の失明
  6. Stroke with any symptoms lasting longer than one month:1ヶ月以上症状が続く脳卒中
  7. Fits or blackouts:発作または失神
  8. Brain surgery, brain tumour or severe head injury involving in-patient treatment:入院治療を伴う脳手術、脳腫瘍または重度の頭部損傷
  9. Cardiac pacemaker:心臓ペースメーカー
  10. Cardiac defibrillator (ICD):心臓除細動器(ICD)
  11. Dizziness:繰り返し突発的に起こる、動けなくなるような眩暈
  12. Chronic neurological condition:慢性神経疾患(多発性硬化症、運動ニューロン疾患、ハンチントン病など)
  13. Serious memory problems:深刻な記憶障害
  14. Persistent drug misuse or dependence:持続的な薬物乱用・依存
  15. Persistent alcohol misuse or dependence:持続的なアルコール乱用・依存
  16. Serious psychiatric illness or mental ill health:深刻な精神疾患または精神的不健康
  17. Parkinson’s disease:パーキンソン病
  18. Narcolepsy:ナルコレプシー(※過眠症の一種
  19. Excessive sleepiness:閉塞性睡眠時無呼吸症候群などの過度の眠気
  20. Persisting limb problem:持続的な手足の障害(運転できる乗り物に制約が生じる)
  21. Severe learning disability:深刻な学習障害
1. ~21. に該当項目があれば21. の下の設問にも答えましょう。

1. ~21. に一つでも該当項目がある場合は、21. の下にある2問の”Yes”または”No”にも忘れずに「×」を入れましょう。

  • Have you told us about this condition before?:この症状について私たち(DVLA)に話したことがあるか?
  • Has this condition worse?:この症状は悪化したか?

5. Your proof of identity(身分証明)

Part Aはイギリスのパスポートとまたは移民ステータスを証明するシェアコードが必要です。

身分証明はPart A(デジタルで身分証明)とPart B(身分証明書を同封)に分かれます。Part Aでは、イギリスのパスポートや移民ステータスを証明するシェアコードが必要です。おそらく大半の方はBRPカードを同封すると思うので、Part Bに進みましょう。

Part Bの記入欄。

“Photocopy/laminated documents are not acceptable.”と1行目に太字である通り、コピーは不可なので原本を用意しましょう。

  • Passport:パスポート
  • Travel document:旅行書類
  • UK birth/adoption certificate:イギリスの出生/養子縁組証明書
  • Evidence of State Retirement Pension:国家退職年金の証明
  • Biometric Residence Permit:生体認証在留許可
  • UK certificate of naturalisation/registration:イギリスの帰化/登録証明書

ここはBRPカードが無難です(パスポートの詳細は記入方法の説明書に記載されているようですが、捨ててしまったので確認できず…)。その下の細長い空欄には、BRPナンバー(BRPカード表面の右上にある英数字)を記入します。

その下の”Documents enclosed to verify a change of name”は、ほとんどの人がスルーで問題ありません。身分証明書の氏名と現在の氏名が異なる方は、結婚・離婚証明書などの添付書類とその番号を記載しましょう。

6. Signing a photo to verify identity(本人確認のための写真への署名※任意)

本当にスルーでいいか、必ず記入方法の説明書やフォーム内の文章を読んで確認しましょう。

詳しくは記入方法の説明書に記載されているようですが、先人のブログによるとスルーでよさそうなのでスルーしました(現時点でvalid GB photocard driving licence持ってないし…というのは言い訳です。ちゃんと説明書を読みましょう)

7. Your declaration(宣言)・Your checklist(チェックリスト)

記入の流れ的には「7」のあとにチェックリストです。

署名日とサインを記入し、顔写真を貼ります。ちなみにサインは運転免許証に印刷されるので、チラシの裏で練習してから丁寧に書きましょう。ちなみに私は念のため顔写真の裏にも記名し、ここに貼ったのと別に顔写真を1枚同封しました。証明写真の撮影に関しては、下記の記事を参考にしてください。

ここまで終えたら、左側のYour checklist(チェックリスト)で最終確認しましょう。表面含め記入漏れがないか確認したら完了です!

  • I have signed the form (section 7):「7. Your declaration」の空欄にサインを書いたら「×」
  • I enclose:
      The correct fee of:手数料(金額を記入)
      Cheque or postal order number:小切手またはPostal Order(番号を記入)
      Your last licence (if applicable):前の運転免許証(同封したら「×」)
      Proof of Identity (if this applies):身分証明書(同封したら「×」)
モザイクで余計にPostal order numberがわかりづらくなっています…。

わかりにくいですが、Postal order numberの位置は裏面バーコードの下の数字(4×5)です。

あくまで参考程度に!

ここまで書いておいてアレですが、このブログはあくまで参考に留め、必ず一次情報を参照してください。先人のブログを参考にDVLA申請書(D1フォーム)を記入していて、数年前(コロナ以降)の記事でもフォームの内容が変わっているところがありました。

BRP物理カードがなくなる2025年はもちろん、2024年のD1フォームがすでにこのブログの2023年版と異なる可能性もあります。設問内容は大きく変わらないと思いますが、万が一記入ミスがあっても責任は取れないのでご了承ください!

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