YMS2023前期当選で昨年8月からロンドン生活を始めたあかねです。今の家に入居したのは去年の9月なので、早いもので半年が経ちました。幸いなことに大家と同居ながら住人間のトラブルは皆無ですが、住環境について一切のトラブルなしにこの半年を乗り切れたわけではありません。

ボイラーが壊れて真下にある私に割り当てられた収納が水浸しになったり、バスルームの改装で数日間入浴できなかったり(※冬です)。特に前者の被害が甚大で、日本から持ってきた食品で廃棄を余儀なくされたものもありました。

それ以外のトラブルの中に「突然家の電気が落ちた」があります。このトラブルは何度かあって、そのときは大家または大家娘が対応してくれました。しかし、今回は私が対応することになったので、その体験談を今回はシェアします。

朝食の準備中に電気が落ちた

トラブルが発生したのは2024年3月某日の午前中、私の朝食準備中です。コーヒーを淹れるべく電気ケトルでお湯を沸かしていると、突然すべての電気が落ちました。電気ケトルが止まって異変に気づきましたが、冷蔵庫と冷凍庫、電子レンジが動かないうえにキッチンの電気も点きません。ガスコンロを点けようとしたものの、点火に電気も必要らしく機能せず。

コンロが使えない時点で一切の調理ができず、トーストを焼けないとかお湯が沸かないどころではありませんでしたが、私は割と落ち着いていました。というのも、過去に同じトラブルが起きた際は私が知らない間に解決していたので「時間を置けば解決するかもしれない」と思ったからです。あと、幸いなことに湯気が出るくらいにはお湯が熱くなっていたので、コーヒーが飲めることに安堵していました。最悪トーストは焼かなくても食べられますし。

呑気に朝食を食べながら(Wi-Fiも動かないのでスマホでテザリングして)パソコンを眺めていたものの、電気が復旧しなければいずれパソコンの電源も落ちることに気づいて我に返りました。すぐにトーストとヨーグルトを掻き込み、解決策を調べ始めました。

停電ではない

まずはスマホで情報収集。UK Power Networksというサイトで郵便番号を入力すると、その地域の停電の有無を確認・追跡できます。郵便番号を入力した結果、私の家の周りで停電は発生していないとのこと。また、近隣の住宅で電気が点いているかどうかは、この時点で確認できませんでした。平日午前中ということで仕事・学校で家を空けているか、天気がよかったので電気を消していたかは定かではありませんが。

郵便番号検索の結果を踏まえて「停電を報告する」というボタンがあったので押してみると、災害など危険な状態かどうかを質問されました。「いいえ」に進むと、ブレーカーと電気メーターを確認するよう指示が出ます。

私の家の場合、ブレーカーは家の外から玄関を開けてすぐの左側の壁にありました。最初に確認した時点で全部のスイッチがONだったので下手にいじりたくなかったものの、UK Power Networksの指示にあったので、やむなくいじることに。一旦赤いMAIN SWITCHを落としてから各スイッチをOFFにし、そのあと再び全部のスイッチをONに戻しました。しかし、電気は復旧しません。

続いて電気メーターを確認する必要がありましたが、電気メーターが見つかりません。家の階段下か屋外の壁に付いていることが多いとUK Power Networksに書いてあったので両方確認したものの、それらしきものは見当たらず。

普段ならこの段階で大家娘に連絡するのですが、現在彼女は結婚式で帰国中。その母である大家も当然不在。おそらく新婚旅行中であろう大家娘を邪魔したくないので、自分でできることは自分でやろうと考えていました。私も人のことを言えないものの大家は英語が堪能ではなく、業者とのやり取りは娘担当なのを知っていたので、大家に連絡する選択肢はありませんでした。

とはいえ、早く解決しないことには冷蔵庫・冷凍庫の食品も悪くなるし、自分で業者に連絡しても費用が発生したり工事が必要になったりすると責任を負えないわけで。早々に白旗を揚げた私は大家娘に現状を報告し、電気メーターの場所を聞いたうえで解決策を尋ねました。

その時点で大家娘がいる国は夜中だったので、午前中の復旧は諦めることに。お湯が沸かせないと料理もできないので、昼食と夕食の心配を始めました。幸い近所に飲食店はいくつもあるのでお金さえ出せば食事には困らなさそうでした。

大家娘からの返信:USBを抜き挿しして

大家娘から返信が来たのはイギリス時間で13:30。近所のSUBWAYでお昼ご飯を買い、食べようとしていたところでした。大家娘曰く「ブレーカーの横に電気メーターがあって緑のUSBがあるから、4回くらい抜き挿ししてみて」とのこと。USB?抜き挿し?と思いながら見てみると、ありました。

言われた通りに何度か抜き挿しを繰り返すと、冷蔵庫や冷凍庫といった家電が動き始める音がしました。ここで大家娘に電気が点いた旨を報告して終了と思いきや、大家娘からおつかいを頼まれます。

大家娘曰く「今さっきの抜き挿しでは数ポンド分にしかならないから、緑のUSBを駅の近くのお店に持って行ってtop upしてきて」とのこと。今は私しか家にいないので(別の子も住んでますがこのとき不在)、もちろん私がtop upすることに。top upできる場所については”the store is the one close to the underground station”としか教わっていないので、自分で調べました。

ググった結果、電気のUSBをチャージできるお店はPayPointというらしく、サイト内の郵便番号検索で近所のPayPointを調べられます。調べた結果、家から徒歩10分の最寄駅まで行かなくても、徒歩3~4分の個人経営のスーパーでtop upできることが発覚。早速USBを片手にスーパーに向かいました。

PayPointのマークが目印です。
PayPointのマーク(右側)が目印です。

ちょうどレジに店員さんがいたのでtop upしたい旨を伝えると、現金のみと言われました。先ほどPayPointの情報を得るために訪問したサイトでも現金のみだったと書かれていたので、おそらくPayPoint自体がキャッシュレス非対応な気がします。幸運にも私の財布には紙幣が入っていたので、その額を伝えてチャージしてもらいました。

金額はすぐには反映されないようです。

自宅に戻って緑のUSBを電気メーターに挿して終了。もちろんチャージしてすぐ金額が反映されるわけではないので、表示額がチャージ額以下でも大丈夫です。私の場合、このあと大家娘にレシートと口座情報を送って、立て替えたお金を送金してもらって完了しました。

イギリスのすべての家がこのシステムで電気代を払っているかはわかりませんが、前払い式なのもUSBチャージなのも、この一件までまったく知りませんでした。もし同様のトラブルに見舞われた方がすぐ解決策に辿り着けるよう、ここに今日の記録を残しておきます。

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