YMSでロンドン在住のあかねです。さっそく本題ですが、今年2月、牛タンを一本購入し、自分で捌いて調理しました!

https://twitter.com/aknikn/status/1761121727650676798

個人的には、自分で捌くの込みでもリピート確定したほど大満足でした。そこで、実際に私が牛タンを購入したブッチャーや調理方法などを紹介します。

基本的に事前予約が必要

牛タンハントを始めたのは1月末で、そのときはインターネットで牛タンを扱っていることを確認できたブッチャーに突撃しました。しかし見事に撃沈したため、突撃したうちの1件で事前予約して2月に受け取ることに。

今回私が利用したのは、西ロンドンのHammersmithとWest Kensingtonの中間辺りに位置するHG Walter Butchersです。最寄駅は地下鉄のBarons Court駅(District line・Piccadilly line)ですが、私はOvergroundのKensington (Olympia)駅から15分ほど歩きました。

この記事の公開日時点で、牛タン一本(0.9~1.2kg)の値段は£9.90。同じく公開日のレート(約192円/£)で約1,700円です。ただしHG Walter Butchersでは店頭受取の最低購入額(£14.99)があり、約£5分別のものを買う必要があります。ちなみに宅配の最低購入額は£39.99です。

私はシカのサイコロ肉(£8.65/500g)を買いました。「シカ肉なんて食べたことないし、さすがブッチャーだ…!」と感動していたものの、Waitroseでシカ肉を買えることを知ったのはここだけの話です。

※タグに記載されているのはHG Walter Butchersの郵便番号と電話番号です。

牛タンを捌く!(※ここから先は処理前後の牛タンの画像があります)

一応見出しにも記載しましたが、ここから先は処理過程の牛タンの写真があります。見る人によってはグロテスクに映ると思うので、苦手な方はご注意ください。

Before。皮を剥ぎ、四つの部位(後述)に切り分けます。

牛タンの捌き方はYouTubeで予習しました。何本か動画を見たところ動画によって手順が違う工程もありましたが、そこは適宜取捨選択しましょう。

とはいえ、私が見た全動画に共通していたのは「半解凍の牛タン」を捌くということ。「半解凍」ということは、一度牛タンを完全に冷凍しなくてはいけません。ただし、私はすぐにでも牛タンを食べたかったので凍らせる工程をスキップし、「半冷凍の牛タン」で捌きました。

After。下にラップを敷いているのはまな板を汚したくないだけで、捌きやすくなるわけではありません。

もちろん中心部が凍っていないので、包丁を入れるとグニャグニャして捌きづらいことこの上ありません(当たり前)。今回は気合いで捌きましたが、次からは時間をかけても半解凍の牛タンで捌くと誓いました。

牛タンは四つの部位に分けられます。上の写真ではどれがどの部位かわからないのですが、やわらかい順に「タン先・タン下<タン中<タン元」です。(※捌いた後の牛タンはラップに包み、マスキングテープに部位の名前を書いて保存しました)

引用元:牛タン部位 タン元とタン先の違い | 【公式】瓢喜 香水亭(カスイテイ)| 東京で個室接待・会食なら【香水亭】

いざ実食!

タン元・タン中:焼肉 with ネギ塩レモンだれ+白米+ビール

タン元の写真。タン中もまったく同じレシピで作ったので、写真は割愛します。
本能のままに厚切りにします。
フライパンに投入(この3枚だけ切れ込みを忘れました)。かなり厚いので弱火でじっくり。
中まで火が通るように切れ込みも入れました。

少なくとも、私の通えるお値段の焼肉屋さんでは到底食べられない厚み。一本£9.90をシンプルに4で割って約£2.50(約500円)。お米やタレやビール込みでも£10でお釣りがきます!食べ応えもすごくて大満足でした。

ネギ塩レモンだれは以下のレシピで作りました!

万能レモンねぎ塩だれ | ポッカサッポロフード&ビバレッジ

タン先:おでん

この写真だと、時計の1の位置あたりに薄っすら沈んでいます。笑
救出したタン先。

ググったところ、硬めのタン先は煮込み料理で食べるのがおすすめとのこと。私はおでんを作った際に牛すじの代わりにタン先を入れました。もちろん牛すじの完全な代用にはなりませんが、これはこれでありだと思います。(※おでんのレシピは残っていませんでしたが、タン先は一口大に切って鍋に入れただけです)

タン下:タンシチュー、煮込みパスタ

レシピ記載分の半量のトマト缶を入れたかったのに、間違えてレシピの倍量を入れました。

タン先同様に煮込み料理推奨のタン下は、タンシチューにしました。2食分作って1食はそのままタンシチューとして食べました。ただ間違ってトマト缶を4倍入れてしまった関係で味がかなり濃くなったので、残りの1食は水を足してパスタを投入。どんなヘマしたら4倍量に…という話ですが、スプーンなどでトマトを掬おうとせず、直でぶち込もうとしたのが間違いでした。

煮込みパスタ。一時帰国に向けた冷蔵庫の中身消費の一環で、レシピにないニンジンを入れています。

タン先もタン下も触感がタン元やタン中ほどやわらかくないので、焼肉にすると硬くなりすぎてしまう気がします。硬い部位はミンチにしてハンバーグにしてもおいしいというネット記事も見たので、ミンチにできる環境があれば挑戦したいと思います。タンシチューは以下のレシピで作りました!

とろとろ「タンシチュー」の絶品レシピ!圧力鍋や炊飯器での作り方も – macaroni

番外編

Waitroseの牛タン

Waitrose British Ox Tongue 4 Slices。£3.50/100g。

ブッチャーの情報収集をする中でWaitroseにも牛タンが売っているとの情報を得たので、買ってみました。4枚で£3.50と強気の価格設定です。

写真はブレていますが、牛タンの薄さや質感は伝わると思います。

見た通り一枚一枚は薄いです。ただWaitroseなだけあっていい部位を使っているのかやわらかいです。日本のスーパーでもよく見るハムのような薄さですが決して小さくはないので、豪華なハムチーズトーストにしたらおいしい気がします(適当)。

シカのサイコロ肉:スープ、サイコロステーキ

HG Walter Butchersで牛タンと一緒に買ったシカ肉についても。今回はスープとステーキにしました。スーパーで売っているポットの既製品スープを買い、塩胡椒をしたシカ肉を入れるだけ。

残りのシカ肉はシンプルにサイコロステーキにしました。シカ肉は脂質が少ないため、少ない油で焼くとパサついてしまうらしく、油をたっぷり敷いて焼くのがポイントらしいです。せっかく脂質が少ないのに…と思いつつ、私はバターで焼きました。(※サイコロステーキは写真忘れました)

捌く手間をかけられるならおすすめ!

つらつらと牛タンについて語ってきました。手間やグロさを許容できて冷凍庫のスペースがあれば、ブッチャーで牛タンを一本買いして自分で捌くのは非常におすすめです。個人的には、一時帰国から戻ったら牛タン二本買いするのもありだと思っています。£9.90ならYMS勢にも手が届くと思うので(私もそう)、イギリス生活の経験の一つとして牛タンを捌いてみるのもいいと思います!

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