こんにちは。ここ数日で急に冷え込みはじめたロンドンで、冬本番に震えています。寒くなってきたので温かいものを食べたくなってきました。

ということで、山梨県の郷土料理・ほうとうを作りました!出身県ではないものの東京に接しているので幼少期から行く機会が多く、ほうとうは大好物なのです。イギリスでほうとうを作ろうと思い立って実行するくらいには大好きです。

さっそくですが完成系がこちらです!

「作った」といっても、ほうとう麺はイギリスで入手できません。でも食べたい。なら「イギリスで入手できる食材でほうとうを作ろう!」というのが今回の試みです。

食材はメジャーなスーパーで入手

今回のほうとう作りには、唯一といっていいルールが存在します。それは「メジャーなスーパーで入手できる食材で作る」です。ロンドンにいれば日本の食材が手に入るスーパーも多くありますが、イギリス全土が同じ条件ではありません。

せっかくブログに残すなら、ロンドン以外で暮らす人向けにも再現性を担保したい。そこで、食材の調達場所をイギリスのマーケットシェアトップ10圏内のスーパーに限定しました。

ちなみに自宅と自宅最寄り駅の間にあるのは、WaitroseとSainsbury’s、M&S(Other Outlets)。駅の反対側にTesco(徒歩30分圏内で行ったことない)とCo-op、家を出て駅と別方向に歩くとTesco Expressがあります。

AsdaとAldi、Lidl、Icelandは徒歩1時間圏内で、MorrisonsとOcadoは渡英から約2ヶ月経つものの、まだ入店したことがありません。この条件下で買い物をしたため、今回の食材はWaitroseとSainsbury’sで揃えました。

さっそくほうとう作り開始!

ちなみに今回はcookpadのこちらのレシピを参考に作りました。このレシピで紹介されているうち、調達状況は以下の通り。宗教上の理由で食べたくないものを除くと、さといも(ただの怠慢が原因)とほうとう麺以外は何だかんだ手に入りました。

山梨名物 我が家の♥かぼちゃのほうとう♥ by TOMO✿TOMO

  • ほうとう麺(生):パッパルデッレで代用(Waitroseで調達、後述)
  • かぼちゃ:Sainsbury’sで調達(Cooking Pumpkin)
  • さといも:Tescoでの販売情報を目にしたものの未調達
  • にんじん:Sainsbury’sで調達(Carrot)
  • 白菜:Waitroseで調達(Chinese Leaf)
  • 青ネギ:Sainsbury’sで調達(Leeks)
  • しいたけ:宗教上の理由で食べたくないので買いませんでした
  • しめじ:宗教上の理由で食べたくないので買いませんでした
  • 油揚げ:宗教上の理由で食べたくないので買いませんでした
  • 豚もも切り落とし:Sainsbury’sで調達(Lean Pork Stir Fry)←豚ロース
  • ☆水:水道水
  • ☆和風だし(顆粒):入手不可(※日本から持ち込んだのでドーピングしました)
  • だし入り味噌:Waitroseで調達(Organic Miso Paste)

ここから先はほうとう作りを順を追って紹介します。逐一工程を載せるとレシピの転載になってしまうので、要所要所だけ写真を載せます。

全工程でかぼちゃを切るのが一番大変でした。笑 皮がオレンジ色であること以外、断面も日本で売られているかぼちゃと同じです。

主役のほうとう麺はどう頑張っても手に入らないので、血眼で代用品を探しました!それがパッパルデッレ(Pappardelle)。州都・フィレンツェをはじめ、斜塔で有名なピサなどがあるトスカーナ州のパスタです。

普段私が買う£1以下のパスタ麺と一緒に置かれているタリアテッレの倍くらいの太さ、長さは約20cmとほうとう麺に比べて短いので食べやすいです。ちなみに裏面の記載によると「Delicious with a creamy mushroom sauce.」だそうです。

裏面の記載によれば茹で時間は2~4分。上記のcookpadレシピでは野菜を煮ている鍋に生麺を入れて煮込みますが、今回は下茹でをしてから鍋に移しました。その理由は、ほうとう麺のもちもち触感が欲しいから。ということで、YMSの先輩Lilyさんの記事を参考にしてベーキングパウダーを投入しました!

パスタを中華麺に変える⁈イギリスで冷やし中華を作ろう! – Lily’s UK Life (hatenablog.com)

ベーキングパウダーを入れた鍋でパッパルデッレを2分茹で、野菜を煮込んでいた鍋にパスタを投入しました。ちなみに下茹でした理由には、ベーキングパウダーでほうとうの味がどうにかなるのが怖かったのもあります。笑

少しだけ話を脱線させますが、ベーキングパウダーはマグカップの茶渋落としにも大活躍します(私も茶渋を落とすためにベーキングパウダーを買いました)。自宅で紅茶・コーヒーの愛飲者ならマストアイテムです。

そしてかぼちゃ、麺に肩を並べてほうとうの命といえるのが味噌。イギリスの大手スーパーならどこでも見かける日本食ブランド・Yutakaの味噌を使いました。想像以上にちゃんとした味噌で、日本食スーパーに行かなくてもこのクオリティーの味噌が買えるのは非常にありがたいです。

味は…思ったよりいける!

Waitroseのパッパルデッレ特有のものかパッパルデッレ自体がこういうものかはわかりませんが、表面はつぶつぶしてます。

味が濃い薄いとかは好みの問題だったり調理時のミスだったりするので割愛として。パッパルデッレほうとう、ありだと思います!かぼちゃを切る労力も報われました…!

気になる点を挙げるとしても、ほうとうのツルツルした表面とパッパルデッレのつぶつぶのギャップくらいです。

最大の功労者・花三島

7号。たぶん6号で十分。このほうとうは昼夜に分けて完食しました。

パッパルデッレほうとうを何だかんだほうとうらしく食べられたのは、花三島の土鍋パワーが大きいと思っています。9月になって少し寒くなったのを機に日本Amazonで買ってロンドンに配送してもらったのですが、大正解でした(支払額の2/3が送料でも英Amazonの半額で買えます)。

ロンドン生活の先輩方によるとこれから先もっともっと寒くなるらしいので、花三島が大活躍することになりそうです。それでは!

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