本の背表紙を裁断してスキャンし、データ化する一連の作業を自炊といいます。昨年10月に、手持ちの約230冊の本を自炊しました。
↓ そのときのことを書いたブログ2記事。おかげさまで、どちらの記事も多くの方に読んでいただいてます!
230冊をまとめて自炊してから約5カ月。手元には紙の書籍が増え、また自炊したくなりました。内訳は前回自炊し忘れた書籍や自炊後に購入したツアーパンフレットまで、合計12冊。それらの本を都内のレンタル自炊スペースで自炊したので、今回はその様子をご紹介します!裁断機やスキャナーを借りるほどではないけど、自炊したい本がある方におすすめです。
秋葉原の『自炊の森』に行きました
今回使用したのは、東京・秋葉原にある自炊の森です。「秋葉原店」と「秋葉原2号店」の2店舗が秋葉原にあり、私は「秋葉原店」を利用しました。
都内にある自炊ブースは、私が確認した限り自炊の森のみ。あとは、kinkosなどでスキャンするしかなさそうです。
自炊の森のホームページには、B6以上のサイズやカラーにスキャナーが対応しているかの記載はありませんでした。ツアーパンフレットや雑誌をメインに自炊したいので、メールで問い合わせました。
カラースキャンにもA4版までのサイズにも対応しているとのことで、一安心。早速ホームページから自炊ブースを予約しました。
予約内容はメール内にある照会画面から確認・キャンセル可能です。
キャンセル→再予約の手順を踏まないと予約変更できないので、そこだけ少し面倒です。
いざ自炊の森へ
JR秋葉原駅・昭和通り改札口から徒歩数分で自炊の森に到着。ヨドバシAkibaに代表される電気街やAKB劇場と反対側の出口です。
開店と同時に入店したので、店内にはスタッフ1名以外いませんでした。名前を伝え、早速自炊する本の重さを測定することに。
自炊の森の利用料金は、自炊する本の重さで決定。140円/100gで、100g単位で切り上げます。
私が今回自炊した12冊には重い本も多く、合計4,300g(切り上げ適用後)。ギリギリで大量利用の割引が適用されました。5,000円以上で5%OFF、10,000円以上で10%OFFが適用。割引は5,000円または10,000円を超えた部分に適用されるようです。
裁断作業はすべて店員さんが代行してくれるので、ブースで待機します。今回利用したスキャナーとパソコンがこちらです。
しばらくすると店員さんが裁断した本を持ってきてくれます。そのうち1冊で店員さんがお手本を見せてくれるので、2冊目以降は真似して自炊しましょう。
スキャンされたものは、ほぼ同時にパソコンに表示されます。
ページがひっくり返って表示されるものはありませんでしたが、静電気で2枚がくっついたまま吸い込まれるエラーはあったので、よく確認しましょう。トラブルが起きたときは店員さんを呼べば対処してくれるので、スキャナーやパソコンの使い方がわからなくても大丈夫です。
スキャン終了時点では、データの拡張子はJPGです。JPGで読む人はデータを端末に移せば終了ですが、私はPDFに変換しました。JPG→PDF変換ツールもこのパソコンに入っているので、必要なら店員さんに声をかけて使い方を教わりましょう。
PDF変換も終わったら、自炊したデータをUSBメモリやSDカードに移して終了です。データ移行先のUSBメモリやSDカードは基本的に持参ですが、自炊の森ではDVD-RとUSBメモリ(16GB)を購入可能です。とはいえ持参したほうが無難でしょう。
セルフ自炊とスキャンブース両方を利用してみて
私はスキャナーと裁断機をレンタルしてのセルフ自炊と、今回のスキャンブースを利用した自炊両方を経験しました。
今回の12冊と前回の230冊の費用を比較すると、今回は前回の約半額でした。それを思うと圧倒的にセルフ自炊の方がコスパは上です。しかし、当たり前ですがスキャンブースの方が楽でした。
ただ「冊数が少ないから楽」ではなく、スキャンに手間がかからなかったし、セルフ自炊では一冊の自炊にかなり気を遣っていました。読み込まれたページが上下が逆になっていないか1ページずつ確認したり、スキャナーから出てくる裁断済みのページを拾ったり。
しかし、スキャンブースの自炊では、静電気による二重スキャンや紙詰まりを除いたトラブルはほぼ皆無。上下も完璧で、エラーがない前提でチェックする程度でした。
スキャンブースの自炊は本の重さでブースの利用料金が決まるので、冊数が少なくてもそれなりにお金がかかる場合もあります。それでも手持ちの本をデータ化して持ち運べるのはかなり便利です。自炊セットをレンタルするほどではないけど自炊したい方には、スキャンブースの利用がおすすめです。
それでは!