昨日に引き続き自炊記事の更新です。

昨日の記事では、代行でなく自炊を選んだ理由やレンタル業者スキャレンのことをメインで書いたので、具体的な自炊について触れませんでした。今回は具体的な自炊作業について紹介します!

※今回は私がレンタルしたスキャレン大型自炊セット7というプランでの自炊です。
 ほかの機材などでは同様の結果が得られない可能性もあるので、ご了承ください。
 また、記事で言及している価格やプランは、私が自炊した2018年10月現在のものです。

レンタル費用はトータル12,580円

前回記事では書かなかったお金の話もします。今回かかった費用は12,580円(スキャレンのレンタル代のみ)。

内訳は以下の通り。

  • 8,980円(スキャレン大型自炊セット7)
  • 2,600円(送料)
  •    500円(A3キャリアシート)※オプション
  •    500円(新品の裁断機の刃に取り換え)※オプション

最低限必要なのは、レンタル費と送料の11,580円。裁断機・スキャナーともにA4以下対応ですが、私はB4の本を自炊したかったのでA3キャリアシートを追加。あらかじめ自炊量は「200冊くらい」と予測できたので、念のために裁断機の刃は新しいものに取り換えていただきました。

料金は前払いで、銀行振込クレジットカード決済が選択可能です。私はクレジットカード決済を選択。カードはVisa、MasterCard、American Expressに対応しています。JCBカードは非対応なので、JCBをメインにしている方は注意しましょう。

まずはテスト裁断

ここからは、具体的な自炊作業について書いていきます。

まずは同封されている注意事項や返送用の送り状を確認しましょう。

スキャレンから段ボールが届いたあと、内容を確認。不備がないのを確認したら、テスト裁断から始めます。

『MEN’S CLUB』でテスト裁断に取りかかったものの、全然裁断できません。「高校時代の握力は平均以下だったとはいえ、1cm程度のメンクラに四苦八苦していたら3cmの本なんてとても裁断できない…」と悩んでいたところ、原因に気づきました。

レバーなしで力が伝わるわけがない…。

ここにレバーをつけないと、てこの原理的にどう頑張っても裁断できません。

気を取り直し、2013年の陸上競技日本選手権のプログラムで改めて実践。

しっかり裁断できました!

背表紙はこんな感じで裁断できます。

もう一度別の『MEN’S CLUB』でテスト裁断して、ある程度きれいに裁断できたのでテストは終了(素人裁断を決めた時点で、まっすぐな断面は諦めました。きれいな断面にこだわる方はテストを重ねましょう)。

左側が天井を向いた上側、右が裁断機と接している下側

こんな感じで切り口が斜めになる場合の対策として、私が編み出したのは以下の2つ。

  • 裁断機に本を入れるときにまっすぐ入っているか確認する。
  • ゆっくり刃を下すのではなく、体重をかけて勢いよく刃を下す。

裁断前に私も検索しましたが、有効な解決策は見つかりませんでした。手間を惜しまなければ、ある程度の厚みのある本は分割するのが一番です。

分厚い本は分割する

私がレンタルした裁断機は厚さ3.7mmまで裁断可能ですが、一般的なレンタル裁断機は1.5~2cmが限度です。単語帳や学術書、分厚いハードカバーの本は、本の背表紙を分割する必要があります。

今回の自炊で背表紙を分割したのは、漫画15冊(『AKIRA』全6巻、『MONSTER』完全版全9巻)と、この英単語帳。

2cmと本来は分割不要な厚さですが、ブログの撮れ高のために分割します。付箋をすべて外してから、分割作業を始めました。

1. 真ん中あたりで折り曲げる

まずは、分割したいところで本をぐっと折り曲げます。

そうすると、折り曲げたところがこのようになります。

2. 背表紙側からカッターを入れる

本の内側から切っても大丈夫ですが、切りやすいので背表紙から切るのをおすすめします。

こんな感じでカッターを入れていくと…。

きれいに分割できました!とはいえ、あくまで本を薄くしただけです。まだ背表紙で各ページが綴じられているので、裁断機で背表紙をカットしましょう。

A3キャリアシートの使い方

何気に戸惑うのが、B4またはA3を自炊するためのA3キャリアシートの使い方。

シートに使い方は書いてありますが慣れるまでに時間がかかったので、使い方をまとめておきます。

A3キャリアシートを使って自炊したのは、これらのツアーパンフレット(いずれもB4)。どちらも非常に思い入れ深いので、自炊しない選択肢はありませんでした。

A3キャリアシートの使い方は、GLAYのツアーパンフレットで紹介します!

1. 真っ二つに折る

ぐっと折り曲げます。悲しいけど折り曲げましょう。

ここでのコツはしっかり折ること。心を鬼にして折りましょう。

2. A3キャリアシートに入れる

(写真下部の④参照)

このように、写真右上に合わせてスキャンしたいページをA3キャリアシートに入れます。

3. スキャンする

このようにスキャンします。
このようにスキャンされます。

見ての通り折り目部分はガタガタで見るに堪えません。びっしり文字が書かれたページで折り目と文字が重なると、かなりの確率で読めなくなります。必要に応じて真ん中以外で折るなど、折り目を入れる位置はよく考えましょう。

ガタガタの折り目はPhotoshopでレタッチしました。ツアーパンフレットは結構ボリュームもあるので、「折りたたんで」「シートに挟んで」「スキャンして」と一連の作業に時間がかかります(A3キャリアシートを使う方は、スキャナーや裁断機の返却後にレタッチするのがおすすめです)。

じつは普通のスキャン時の写真を忘れました

見出し通りの理由で、A3キャリアシート不使用時の写真がありません。

ちなみに、スキャンしたデータを保存するソフトは、段ボールに同封されたDVDからダウンロードします。返却時はちゃんとアンインストールしましょう(スキャナーを返却するので、インストールしたままでもどのみちソフトの使用機会はありません)。

自炊した感想:電子書籍最高!

ペテル・サガンの書籍を購入。ウサイン・ボルトの自叙伝も続けて購入(どちらもKindle)。

ページが上下反対になっていないかの確認を兼ねて、移動時に自炊した本を読んでいます。もちろん素人の裁断なので至らない点はありますが、それを差し引いても非常に快適です。文庫本一冊よりスペースを取るし重いものの、そのときの気分で読みたいものを選べるのは便利!

「目的地まで高速バスで2時間だから文庫本をじっくり読みたい」「5駅で着くから一話完結の漫画で」とその時々に合わせて選べるので、家で持ち運ぶ本を悩まずに済みます。

このメリットは自炊する前から想定していましたが、実際に電子書籍に移行すると本当に便利。「もっと早く自炊すればよかった」とすら思います。手持ちの書籍を自炊するか迷っている方には、自炊をおすすめします!

それでは!

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